インド人にストーカーされた話② ラオス ルアンパバーン
「帰りたい…」で頭がいっぱいの目が死んだ私(ここで供養)
①はこちらhttps://kujirakko.hatenablog.com/entry/2019/05/14/185119
シャワーを浴びて部屋に戻ると、ルームメイト(女)が「滝どうだったー?」と聞いてきたので、「それがさぁ、聞いてよー!」と、今日あったことを愚痴らせてもらった。
彼女に言われた、
"Don't be polite to indian people!"
「インド人には親切にしてはだめよ!」
は、私の人生の教訓。笑
しばらく彼女と談笑し、ふと、放置していたスマホを見ると、彼から怒涛のメッセージが。
一瞬ゾッとしながら読むと、
「今日もう君に会えないなんてつらすぎる」「5分でいいから会おう」「もし今日の振る舞いが何か嫌だったら謝るよ」「もし体調不良で延泊するならお金は僕が払うから」「ねぇマイフレンド」...
そこから、会えない→会いたい→会えない→会いたい、の押し問答。
それを見たルームメイトは、「ブロックすべきよ」「ブロックされたら流石に彼も分かるでしょ」と。でもそれってちょっと罪悪感感じるなぁ、、と私がしぶっていると、
「そんな男に対して罪悪感なんて感じなくていいのよ!関わりたくないならブロックすればいいだけ。さぁ、Just do it!」
そうだ、なんでこんなにどうでもいい男のことで悩まなきゃいけないんだ。
さよなら!!とブロック。
これで私のこと忘れてお願い、、、
ルームメイト(女)がディナーに行ってしまい、なんとなく心細かったので、帰ってきた別のルームメイト(男)に話を聞いてもらったり、彼氏と電話したりして1時間ほど過ごした。
しばらくすると、新しく3人組の女のコが部屋に入ってきた。
その頃にはわたしの心も落ち着き、どこから来たの?なんて挨拶をしていると、ドアにまだ誰かいる。受付のお兄ちゃんと、、、
!!!!!!!!
なんと奴がドアのところに立っていた。心臓がひゅんっと、止まるかと思った。
別れ際にうその宿を教えた。部屋の番号だってもちろん言っていない。なのに、いる、、、
もう頭の中はプチパニック。さっき話を聞いてくれたルームメイト(男)に、私が「コイツ来やがった!!」と目配せすると、びっくりした顔で奴を見ていた。
奴は部屋に入ってくるなり、
「なんでブロックなんてするんだ、マイフレンド!?」
分かった。「察してくれる」なんて思ったのが間違いだった。
滝ではpoliteに接していた私も、もううんざり。
「なんで勝手に部屋まで来るの!?信じられない!体調悪いから会えないって言ったよね!?」
「それはごめん、でもブロックするなんてひどいよ!」
「何度言ってもあなたが会おうって送ってくるから!鬱陶しいから出てってよ!」
「ブロックを解除してくれたら出ていくよ」
一刻もはやく消えてほしかったので、ブロックを解除して見せる。外でちょっとでも話せない?と言われてもあしらうと、やっと出ていった。
決めた。明日朝一でラオスを出よう。
彼は追ってくる気がする。
バンビエンなんて小さい街に行ったら、きっとどこかで出会ってしまう。
どうでもいい男のせいで、楽しみだったバンビエンを諦めるなんて、くやしかった。
バンビエンでの宿も、ビエンチャンからクアラルンプール行きの航空券もキャンセルしなきゃいけない。返金不可なのに。
でももう一刻も早く、彼のいないところに行きたかった。
彼には、明日の昼バンビエンに行くと嘘のメッセージを送った。それから、突然部屋まで訪ねて来るなんて失礼すぎるから絶対にやめて、とも。
これで、明日の朝宿の前で待ち伏せされることはないだろう。
ベッドの中で、慌ただしく明日の朝のバンコク行きの航空券をとった。
帰ってきたルームメイト(女)は「なんて男なの。あなたとバンビエンで再会できないのは悲しいけど、また行くチャンスはあるわ。どうか気を落とさないで。もしまた部屋に来たら私がハッキリ言ってあげる」と励ましてくれた。心細いときに優しく話を聞いてくれたルームメイトには本当に感謝だ。
(奴が入ってきたとき、ルームメイト(男)も黙ってないで何か言ってくれればいいのに、、!と思ったのはここだけの話)
果たして無事にラオスを脱出できるのか、、
最終回に続く。
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